費用・収益の要点を押さえた後は、徹底的に費用・収益の問題を解きましょう。
日商簿記2級に合格するためには、数多くの問題を解くことが重要です。
費用・収益問題【項目別】
売上の計上基準問題
商品800円を掛けで売り上げ、商品を発送した。なお、三分法による。以下同じ。
- 引渡基準の仕訳をしなさい。
- 出荷基準の仕訳をしなさい。
- 検収基準の仕訳をしなさい。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 仕訳不要 | |||
2 | 売掛金 | 800 | 売上 | 800 |
3 | 仕訳不要 |
仕入の計上基準問題
商品800円を注文し、代金は掛けとした。
- 入荷基準の仕訳をしなさい。
- 検収基準の仕訳をしなさい。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 仕訳不要 | |||
2 | 仕訳不要 |
サービス業の会計処理問題
次の取引について仕訳しなさい。
- 塾を経営しているA社は、3ヵ月後に開講する講座(10ヵ月間)の受講料800円を現金で受け取った。
- 給料700円を、問1の講座に係るものとして、仕掛品勘定に振り替えた。
- 決算において、問1、2の取引について、収益・費用を計上する。なお、決算日現在、講座の40%が完了している。
- 旅行業を営むA社は、ツアーを企画し、申込みを受け、代金800円を現金で受け取った。
- 問4のツアーを催行し、運転手に報酬300円を現金で支払った。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 現金 | 800 | 前受金 | 800 |
2 | 仕掛品 | 700 | 給料 | 700 |
3 | 前受金 | 320 | 役務収益 | 320 |
4 | 現金 | 800 | 前受金 | 800 |
5 | 役務原価 | 300 | 現金 | 300 |
※問3:800円×40%=320円→役務収益、700円×40%=280円→役務原価
※問5:役務費用の発生が、役務収益の発生とほぼ同時であるので、役務原価で処理します。
固定資産税と社会保険料問題
次の取引について仕訳しなさい。
- 社会保険料3,000円を現金で納付した。なお、従業員から預っている1,500円を社会保険料預り金で処理している。
- 固定資産税800円の納税通知書が送付されてきた。
- 問2の固定資産税800円を現金で支払った。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 社会保険料預り金 | 1,500 | 現金 | 3,000 |
2 | 租税公課 | 800 | 未払税金 | 800 |
3 | 未払税金 | 800 | 現金 | 800 |