日商簿記3級の試験範囲である配当金の受取り・利息の受取り(有価証券)の処理について、ポイントを徹底的に解説していきます。
配当金の受取り
A商店が、B株式会社の株を保有しています。
株を保有しているA商店は、B社の業績によって、配当金を受け取ることができる場合があります。
配当金の受取方法として、配当金領収証方式と言われるものがあります。
具体的には、株式の発行会社(B社)から配当金受領証が郵送されてきます。A商店は、所定の期間内に銀行等に持って行けば、配当金を受け取ることができます。
配当金受領証を受け取ったときは、現金を増加させる処理をします。つまり、仕訳上、現金を借方に記入します。
そして、貸方は、受取配当金(収益)となります。
例えば、A商店が保有しているB社株式について、配当金領収証700円を受け取った。この場合の仕訳は、以下のとおりです。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
現金 | 700 | 受取配当金 | 700 |
利息の受取り
例えば、A商店が、B社の社債を保有しています。
社債を一定期間保有していますと、保有期間に応じた利息を受け取ることができます。
どのように利息を受け取ることができるのか?
社債には、利札と呼ばれる紙切れがいっぱい付いており、利息の支払い日が到来した利札を切り離して、その利札を銀行等に持って行けば、利息を受け取ることができます。
期日が到来した公社債の利札がある場合、現金を増加させる処理をします。つまり、仕訳上、現金を借方に記入します。
そして、貸方は、有価証券利息(収益)となります。
例えば、A商店が保有するB社社債の利札600円について、支払期日が到来した。この場合の仕訳は、以下のとおりです。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
現金 | 600 | 有価証券利息 | 600 |