材料費計算問題【日商簿記2級】

材料費計算の要点を押さえた後は、徹底的に材料費計算の問題を解きましょう。

日商簿記2級に合格するためには、数多くの問題を解くことが重要です。

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材料費計算問題

問1:仕訳問題

次の取引について仕訳しなさい。

  1. 材料100円を掛けで購入し、引取運賃10円を現金で支払った。
  2. 掛けで仕入れた材料のうち30円を返品した。
  3. 材料2,000円を掛けで購入した。購入に際しては、購入代価の5%を材料副費として予定配賦している。
  4. 材料副費の実際発生額は400円であることが判明したので、予定配賦額(300円)との差額を材料副費差異勘定に振り替えた。
  5. 材料を直接材料として800円分、間接材料として500円分、消費した。
  6. 材料の予定消費額800円と実際消費額900円の差額を材料消費価格差異勘定で処理する。
  7. 材料の月末の帳簿棚卸高は100個(@100円)であったが、月末の実地棚卸数量は80個であった。なお、帳簿残高と実際残高との差額は正常な範囲のものであり、原価に計上する。
  8. 補助材料の前月繰越高は300円(@20円、15個)、当月仕入高は700円(@70円、10個)である。実際消費額は、先入先出法により計算し、実際消費量は、棚卸計算法により計算し、月末実地棚卸数量は、5個であった。

【解答】

 借方科目金額貸方科目金額
1

材料

110

買掛金
現金

100
10
2

買掛金

30

材料

30

3

材料

2,100

買掛金
材料副費

2,000
100

4

材料副費差異

100

材料副費

100

5

仕掛品
製造間接費

800
500

材料

1,300

6

材料消費価格差異

100

材料

100

7

製造間接費

2,000

材料

2,000

8

製造間接費

650

材料

650

問8:@20円×15個+@70円×5個=650円。なお、補助材料なので、製造間接費で処理します。

問2:直接材料費と間接材料費

次の資料にもとづいて直接材料費と間接材料費を求めなさい。

【資料】

  1. 製品製造の原料の消費額200円
  2. 製品に取り付ける部品の消費額100円
  3. 製造用機械油の消費額50円
  4. 燃料(製造用)消費額40円
  5. 工場で使用するドライバー30円

【解答】

直接材料費:300円(1.主要材料費200円+2.買入部品費100円)

間接材料費:120円(3.工場消耗品費50円+4.補助材料費40円+5.消耗工具器具備品費30円)

問3:先入先出法

次の資料にもとづいて、先入先出法により、当月消費額と帳簿棚卸高を求め、材料勘定に記入しなさい。

材料費(簿記2級)

【資料】

  • 前月繰越高 200kg@100円
  • 当月仕入高600kg@120円
  • 当月消費高500kg(直接材料として消費)

【解答】

材料費解答(簿記2級)

問4:総平均法

問3の資料にもとづいて、総平均法により、当月消費額と帳簿棚卸高を求めなさい。

【解答】

  • 当月消費高
    57,500円【500kg×115円】
    (20,000円+72,000円)÷(200kg+600kg)=115円⇒消費単価
  • 帳簿棚卸高
    34,500円【300kg×115円】

問5:各勘定記入

次の資料にもとづいて、各勘定に記入しなさい。

【資料】

  • 前月繰越高 200kg@100円
  • 当月仕入高600kg@120円
  • 当月消費高500kg(直接材料300kg、間接材料200kg)

※材料予定消費価格 @100円 実際消費額の計算は総平均法による。棚卸減耗は、生じていない。

総平均法(簿記2級)

【解答】

総平均法解答(簿記2級)

  • 直接材料費30,000円(300kg×100円)を、材料勘定から仕掛品勘定に振り替えます。
  • 間接材料費20,000円(200kg×100円)を、材料勘定から製造間接費勘定に振り替えます。
  • 実際消費額は、57,500円(115円×500kg)である。予定消費額50,000円を実際消費額にするために、【材料消費価格差異7,500/材料7,500】の仕訳をします。

問6:仕訳&材料勘定

次の3月中の取引についての仕訳と、材料勘定を完成させなさい。なお、消費価格は、先入先出法により計算する。

  1. 3月10日に、主要材料A30,000円(@300円、100個)を掛けで仕入れ、買入手数料3,500円を現金で支払った。購入に際しては、購入代価の5%を内部材料副費として予定配賦している。
  2. 3月20日に、製造指図書No1に対する出庫80個。なお、前月繰越高は、10,000円(@200円、50個)である。
  3. 3月28日に、問2の出庫80個のうち、10個が倉庫に返還された。
  4. 3月31日に実地棚卸を行い、主要材料Aの数量は、60個あった。棚卸減耗は、正常な範囲内のものである。

先入先出法(簿記2級)

【解答】

先入先出法解答(簿記2級)

 借方科目金額貸方科目金額
1

材料

35,000

買掛金
現金
内部材料副費

30,000
3,500
1,500

2

仕掛品

20,500

材料

20,500

3

材料

3,500

仕掛品

3,500

4

製造間接費

7,000

材料

7,000

1:内部材料副費=30,000円×5%

2:10,000円(前月)+30個×@350円

3:10個×@350円

4:(80個-60個)×@350円

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