部門別個別原価計算問題【日商簿記2級】

部門別個別原価計算の要点を押さえた後は、徹底的に部門別個別原価計算の問題を解きましょう。

日商簿記2級に合格するためには、数多くの問題を解くことが重要です。

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部門別個別原価計算問題

問題1:部門別配賦表(直接配賦法)

問題1の解答用紙はこちらからどうぞ

部門別個別原価計算問題1解答用紙

次の資料にもとづいて、部門別配賦表を完成させなさい。なお、補助部門費の配賦は、直接配賦法による。

部門別個別原価計算問題1

【解答】

  • 福利施設負担額
    80万円÷50人=16千円/人
    第1、2製造:16,000円×20
    保全:16,000×8
    材料:16,000×2
  • 機械保険料
    90万円÷200万円=0.45円
    第1製造:0.45×100万
    第2製造:0.45×80万
    保全、材料:0.45×10万
  • 減価償却費
    60万円÷100㎡=6,000円/平方メートル
    第1製造:6,000×40
    その他:6,000×20
  • 材料倉庫部費
    79万7千円÷8万円=9.9625円
    第1製造:9.9625×5万
    第2製造:9.9625×3万
  • 保全部費
    89万3千円÷50時間=17,860円/時間
    第1製造:17,860×30
    第2製造:17,860×20

問題2:部門別配賦表(相互配賦法)

問題2の解答用紙はこちらからどうぞ

部門別個別原価計算問題2解答用紙

問題1の3の資料にもとづいて、部門別配賦表を完成させない。

なお、補助部門費の配賦は、相互配賦法(第1次配賦では補助部門にも配賦を行い、第2次配賦では、製造部門のみに配賦を行う)による。

【解答】

部門別個別原価計算問題2解答

  • 第1次配賦(材料倉庫部費)
    100万円÷10万円=10円
    第1製造:10×5万
    第2製造:10×3万
    保全:10×2万円
  • 第1次配賦(保全部費)
    100万円÷80時間=12,500円/時間
    第1製造、材料:12,500×30
    第2製造:12,500×20
  • 第2次配賦(材料倉庫部費)
    37万5千円÷8万円=4.6875円
    第1製造:4.6875×5万
    第2製造:4.6875×3万
  • 第2次配賦(保全部費)
    20万円÷50時間=4,000円/時間
    第1製造:4,000×30
    第2製造:4,000×20

問題3:予定部門別配賦表等1

問題3の解答用紙はこちらからどうぞ

部門別個別原価計算問題3解答用紙

次の資料にもとづいて、予定部門別配賦表を完成させ、切削部門、組立部門の製造間接費予定配賦率、#101への予定配賦額を求めなさい。

当工場の予算データ

  • 部門共通費(建物減価償却費:600,000円、福利施設負担額:400,000円)
  • 直接作業時間1,000時間(切削部門:500時間、組立部門:500時間)

部門共通費の年間配賦資料

  • 建物減価償却費の配賦基準(占有面積)
    切削部門:200平方メートル、組立部門:150平方メートル、修繕部門:30平方メートル、工場事務管理部門:20平方メートル
  • 福利施設負担額の配賦基準(従業員数)
    切削部門:25人、組立部門:25人、修繕部門:15人、工場事務管理部門:15人

補助部門費の年間配賦資料

  • 修繕部門費の配賦基準(修繕時間)
    切削部門:60時間、組立部門:40時間、修繕部門:20時間、工場事務管理部門:20時間
  • 工場事務管理部門費の配賦基準(従業員数)
    切削部門:25人、組立部門:25人、修繕部門:15人、工場事務管理部門:15人

各製造指図書の当月実際直接時間

  • 切削部門45時間(#101:30時間、#102:15時間)
  • 組立部門30時間(#101:20時間、#102:10時間)
その他
  • 補助部門費の製造部門への配賦は、直接配賦法で行う。
  • 製造部門費の各製造指図書(製品)への配賦基準は、直接作業時間である。
  • 当月の製造部門費の実際発生額は、切削部門費が120,000円、組立部門費が70,000円であった。

【解答】

部門別個別原価計算問題3解答

切削部門の予定配賦率:@2,737

組立部門の予定配賦率:@2,263

#101への予定配賦額:127,370円

部門共通費

(1)減価償却費:600,000円÷400平方メートル=@1,500

  • 切削→(1)×200平方メートル
  • 組立→(1)×150平方メートル
  • 修繕→(1)×30平方メートル
  • 工場事務→(1)×20平方メートル

(2)福利施設負担額:400,000円÷80人=@5,000

  • 切削と組立→(2)×25人
  • 修繕と工場事務→(2)×15人
補助部門費の配賦

(3)工場事務管理部門費:305,000円÷50人=@6,100

  • 切削と組立→(3)×25人

(4)修繕部門費:335,000円÷100時間=@3,350

  • 切削→(4)×60時間
  • 組立→(4)×40時間
予定配賦率
  • 切削部門→1,368,500円÷500時間=@2,737
  • 組立部門→1,131,500円÷500時間=@2,263
#101への予定配賦 「切削部門→2,737円/時間×30時間」+「組立部門→2,263円/時間×20時間」

問題4:仕訳等

問題4の解答用紙はこちらからどうぞ

部門別個別原価計算問題4解答用紙

次の資料にもとづいて、製造部門費の予定配賦と配賦差異計上の仕訳及び各勘定の記入を完成させなさい。

当工場の年間予算データ
  • 各製造部門の年間製造部門予算(第1製造部門:300万円、第2製造部門:200万円)
  • 直接作業時間1,000時間(第1製造部門:600時間、第2製造部門:400時間)
  • 機械稼働時間2,000時間(第1製造部門:1,200時間、第2製造部門:800時間)
当月データ
  • 直接作業時間
    第1製造部門:#101→30時間 #102→20時間
    第2製造部門:#101→20時間 #102→10時間
  • 機械稼働時間
    第1製造部門:#101→40時間 #102→20時間
    第2製造部門:#101→30時間 #102→10時間
  • 当月の製造部門費実際発生額
    第1製造部門:22万円
    第2製造部門:12万円
その他
  • 第1製造部門の配賦基準:直接作業時間
  • 第2製造部門の配賦基準:機械稼働時間

【解答】

部門別個別原価計算問題4解答

1.製造部門費の予定配賦の仕訳

借方科目金額貸方科目金額
仕掛品350,000

第1製造部門費
第2製造部門費

250,000
100,000

2.配賦差異計上の仕訳

借方科目金額貸方科目金額

第1製造部門費
製造部門費配賦差異

30,000
20,000

製造部門費配賦差異
第2製造部門費

30,000
20,000

  • 第1製造部門
    300万円÷600時間=(1)5,000円/時間
    予定配賦額→(1)×50時間=25万円
    配賦差異→25万円-22万円=3万円(有利)
  • 第2製造部門
    200万円÷800時間=(2)2,500円/時間
    予定配賦額→(2)×40時間=10万円
    配賦差異→10万円-12万円=△2万円(不利)

問題5:予算部門別配賦表等2

問題5の解答用紙はこちらからどうぞ

部門別個別原価計算問題5解答用紙

次の資料にもとづいて、予算部門別配賦表を完成させ、切削部門、組立部門の製造間接費予定配賦率、予定配賦額を求め、各勘定の記入を完成させなさい。

当工場の予算データ
  • 部門共通費(建物減価償却費:20万円、建物保険料:10万円)
  • 直接作業時間300時間(切削部門:200時間、組立部門:100時間)
部門共通費の年間配賦資料
  • 建物減価償却費、建物保険料の配賦基準(占有面積)
    切削部門:100平方メートル
    組立部門:50平方メートル
    修繕部門:30平方メートル
    工場事務管理部門:20平方メートル
補助部門費の年間配賦資料
  • 修繕部門費の配賦基準(修繕時間)
    切削部門:30時間
    組立部門:20時間
    修繕部門:10時間
    工場事務管理部門:10時間
  • 工場事務部門費の配賦基準(従業員数)
    切削部門:20人
    組立部門:20人
    修繕部門:10人
    工場事務管理部門:10人
当月実際直接作業時間
  • 切削部門15時間(#101:8時間、#102:7時間)
  • 組立部門10時間(#101:6時間、#102:4時間)
その他
  • 補助部門費の配賦は、直接配賦法。
  • 製造部門費の各製造指図書への配賦基準は、直接作業時間。
  • 当月の製造部門費の実際発生額は、切削部門費が75,000円、組立部門費が79,000円。

【解答】

部門別個別原価計算問題5解答1

部門別個別原価計算問題5解答2

部門共通費
  • 減価償却費:200,000円÷200平方メートル=@1,000
    切削→1,000×100平方メートル
    組立→1,000×50平方メートル
    修繕→1,000×30平方メートル
    工場事務管理→1,000×20平方メートル
  • 保険料:100,000円÷200平方メートル=@500
    切削→500×100平方メートル
    組立→500×50平方メートル
    修繕→500×30平方メートル
    工場事務管理→500×20平方メートル
補助部門費の配賦
  • 工場事務管理部門費:230,000円÷40人=@5,750
    切削と組立→5,750×20人
  • 修繕部門費:260,000円÷50時間=@5,200
    切削→5,200×30時間
    組立→5,200×20時間
予定配賦率
  • 切削→1,011,000円÷200時間=5,055円/時間
  • 組立→789,000円÷100時間=7,890円/時間
予定配賦額
  • 切削→5,055円/時間×15時間
  • 組立→7,890円/時間×10時間
配賦差異
  • 切削→75,825円-75,000円=825円(有利、貸方)
  • 組立→78,900-79,000円=△100円(不利、借方)

問題6:部門別配賦表・仕訳

問題6の解答用紙はこちらからどうぞ

部門別個別原価計算問題6解答用紙

次の資料にもとづいて、部門別配賦表を完成させ、第1次配賦、第2次配賦の仕訳をしなさい。

配賦基準
  • 従業員数
    第1製造部2人
    第2製造部2人
    動力部2人
    修繕部2人
    工場事務部1人
  • 修繕作業時間
    第1製造部6時間
    第2製造部4時間
    動力部6時間
    修繕部3時間
    工場事務部0時間
  • 機械運転時間
    第1製造部12時間
    第2製造部8時間
    動力部3時間
    修繕部5時間
    工場事務部0時間
その他補助部門費の配賦は、相互配賦法(第1次配賦では補助部門にも配賦を行い、第2次配賦では、製造部門のみに配賦を行う)による。

【解答】

部門別個別原価計算問題6解答

1.第1次配賦

  • 工場事務部費:1,000円÷8人=@125
    第1、第2、動力、修繕→125×2人
  • 修繕部費:2,000円÷16時間=@125
    第1→125×6時間
    第2→125×4時間
    動力→125×6時間
  • 動力部費:2,000円÷25時間=@80
    第1→80×12時間
    第2→80×8時間
    修繕→80×5時間

2.第2次配賦

  • 修繕部費:650円÷10時間=@65
    第1→65×6時間
    第2→65×4時間
  • 動力部費:1,000円÷20時間=@50
    第1→50×12時間
    第2→50×8時間
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