労務費計算問題【日商簿記2級】

労務費計算の要点を押さえた後は、徹底的に労務費計算の問題を解きましょう。

日商簿記2級に合格するためには、数多くの問題を解くことが重要です。

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労務費計算問題

問1:仕訳

次の取引について仕訳しなさい。

  1. 当月の賃金1,000円から、所得税の源泉徴収分100円、社会保険料80円を差し引いた残額を現金で支払った。なお、所得税、社会保険料の勘定科目は、預り金を使う。
  2. 事務職員に対する当月給料支給額が20,000円、前月未払額が3,000円、当月未払額が4,000円である。­
  3. 当月の直接工の実際作業時間は120時間(内訳:直接作業時間80時間、間接作業時間30時間、手待時間10時間)である。予定賃率を用いて消費額を計算し、予定賃率は、1時間あたり800円である。
  4. 当月の賃金支給額は100,000円、前月末未払賃金は10,000円、当月末未払賃金は20,000円である。問3との差額を計上する。
  5. 3月25日に直接工に対して、基本賃金80,000円、加給金20,000円を支給した。前月未払賃金20,000円で、当月未払賃金40,000円で、3月の直接工の総就業時間は、120時間(内訳:直接作業時間80時間、間接作業時間30時間、手待時間10時間)である。実際賃率を用いて消費額を計算する。
  6. 前月の未払賃金は600円であり、賃金勘定に振り替える。
  7. 当月の未払賃金800円を計上する。

【解答】

 借方科目金額貸方科目金額
1

賃金

1,000

預り金
現金

180
820

2

製造間接費

21,000

給料

21,000

3

仕掛品
製造間接費

64,000
32,000

賃金

96,000

4

賃率差異

14,000

賃金

14,000

5

仕掛品
製造間接費

80,000
40,000

賃金

120,000

6

未払賃金

600

賃金

600

7

賃金

800

未払賃金

800

2:20,000円+4,000円-3,000円

3:800円×80時間=仕掛品、800円×40時間=製造間接費

5:(80,000円+20,000円+40,000円-20,000円)÷120時間=1,000円←実際賃率

問2:直接労務費と間接労務費

次の資料にもとづいて直接労務費と間接労務費を求めなさい。

【資料】

  1. 事務職員給料100円
  2. 直接工の手待時間分の賃金80円
  3. 直接工が行う直接作業時間分の賃金300円
  4. 工場従業員の通勤手当70円
  5. 工場の修理工の賃金200円
  6. 工場長の給料400円
  7. 社会保険料の会社負担分50円

【解答】

  • 直接労務費:300円(上記3)
  • 間接労務費:900円(上記3以外の合計額)

問3:賃金勘定等

次の資料にもとづき、直接労務費、間接労務費を計算し、賃金勘定を完成させなさい。直接工賃金の消費額は、予定賃率を用いて計算し、間接工賃金の消費額は、要支払額で計算する。

【資料】

  • 前月末未払額:直接工賃金5,000円、間接工賃金2,000円
  • 当月賃金支払額:直接工賃金25,000円、間接工賃金18,000円
  • 当月末未払額:直接工賃金3,000円、間接工賃金1,000円
  • 直接工賃金の年間予算額基本賃金及び予定就業時間:90,000円、加給金10,000円、100時間
  • 直接工の当月就業時間:20時間(段取時間5時間、加工時間10時間、間接作業時間3時間、手待時間2時間)

労務費問題1(簿記2級)

【解答】

労務費問題解答1(簿記2級)

  • 直接労務費:15,000円
    (90,000円+10,000円)÷100時間=1,000円(予定賃率)
    1,000円×15時間=15,000円(直接労務費)
  • 間接労務費:22,000円
    1,000円×5時間=5,000円(間接労務費、直接工)
    18,000円+1,000円-2,000円=17,000円(間接労務費、間接工)
    5,000円+17,000円=22,000円
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