商品売買の要点を押さえた後は、徹底的に商品売買の問題を解きましょう。
日商簿記2級に合格するためには、数多くの問題を解くことが重要です。
目次
商品売買問題【項目別】
売上原価対立法問題
次の取引について、売上原価対立法によって仕訳しなさい。
- 商品300円を仕入れ、代金は掛けとした。
- 商品(原価300、売価600円)を掛けで売り上げた。
- 期首商品棚卸高が300円で、期末商品棚卸高が500円である。決算整理仕訳をしなさい。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 商品 | 300 | 買掛金 | 300 |
2 | 売掛金 | 600 | 売上 | 600 |
3 | 仕訳不要 |
クレジット売掛金問題
次の取引について、仕訳しなさい。なお、三分法による。以下同じ。
- 商品5,000円をクレジット払いの条件で販売した。なお、信販会社への手数料(販売代金の2%)を販売時に計上する。
- 信販会社から、手数料を差し引いた残額4,900円が当店の当座預金口座へ入金された。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | クレジット売掛金 | 4,900 | 売上 | 5,000 |
2 | 当座預金 | 4,900 | クレジット売掛金 | 4,900 |
割引・割戻問題
次の取引について、仕訳しなさい。
- A商店は、B商店から商品500円を掛けで仕入れた。ただし、購入日から14日以内に代金を支払えば、その2%を割り引くという条件が付いている。
- A商店は、B商店に、購入日から10日後に代金を現金で支払った。なお、問1の割引を受けた。
- 問2の取引について、B商店の仕訳をしなさい。
- A商店は、B商店から掛けで商品を仕入れているが、500円の割戻しを受けた。
- 問4の取引について、B商店の仕訳をしなさい。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 仕入 | 500 | 買掛金 | 500 |
2 | 買掛金 | 500 | 当座預金 | 490 |
3 | 売上割引 | 10 | 売掛金 | 500 |
4 | 買掛金 | 500 | 仕入 | 500 |
5 | 売上 | 500 | 売掛金 | 500 |
総平均法問題
次の〇商品の売買の資料にもとづき、3月中の売上原価、売上総利益、3月末の商品棚卸高を求めなさい。
3/1 | 前月繰越2,000円(@200円、10個) |
3/6 | 仕入1,000円(@50円、20個) |
3/9 | 10個売り上げ(@300円) |
【解答】
平均単価 | 3,000円÷30個=100円 |
3月末の商品棚卸高 | 100円×20個(3月末商品数量)=2,000円 |
3月中の売上原価 | 3,000円-2,000円=1,000円 |
3月中の売上総利益 | 3,000円-1,000円=2,000円 |
棚卸減耗損と商品評価損問題
次の資料にもとづき、棚卸減耗損・商品評価損の金額を求めなさい。
期末商品帳簿棚卸高 | 数量15個 原価@200円 |
期末商品実地棚卸高 | 数量12個 正味売却価額@150円 |
【解答】
棚卸減耗損 | 200円×(15個-12個)=600円 |
商品評価損 | (200円-150円)×12個=600円 |
商品売買問題【テスト編】
第1問:仕訳問題
次の取引について、仕訳しなさい。なお、問1から問3については、売上原価対立法により仕訳しなさい。後は、三分法による。
- 商品2,000円を掛けで仕入れた。
- 商品4,000円(原価2,800円)を売り上げ、代金は掛けとした。
- 期首商品棚卸高1,600円、期末商品棚卸高2,500円であった。決算整理仕訳をしなさい。
- 商品2,000円を掛けで仕入れた。なお、引取運賃300円は現金で支払った。
- 問4の買掛金を現金で支払った。そのときに、500円の割引きを受けた。
- A商店から割戻しが適用されることになり、A商店に対する買掛金5,000円の4%の支払いが免除され、残額を小切手を振り出した。
- 商品10,000円をクレジット払いの条件で販売した。なお、信販会社への手数料(販売代金の2%)を販売時に計上する。
第2問:総合問題
【問1】
次の資料にもとづき、( )に適切な金額を入れなさい。会計期間は4月1日から3月31日までとする。
【資料】
期末帳簿数量 20個 原価@100円 期末実地棚卸数量15個 正味売却価額@80円
【問2】
問1の損益計算書にもとづいて、各勘定に記入しなさい。なお、売上原価は仕入勘定で行う。
テスト編解答
【第1問】
【第2問】