手形・電子記録債権債務の要点を押さえた後は、徹底的に手形・電子記録債権債務の問題を解きましょう。
日商簿記2級に合格するためには、数多くの問題を解くことが重要です。
手形・電子記録債権債務問題【項目別】
手形の不渡り問題
次の取引について仕訳しなさい。
- 所持している受取手形800円が満期日になっても支払われず不渡りとなった。
- A商店に裏書譲渡していた約束手形800円について不渡りとなったので、A商店から償還請求を受け、遅延利息100円とともに現金で支払った。
- 不渡手形800円について、全額を現金で回収した。
- 前期に不渡りとなった手形800円が回収不能となった。なお、貸倒引当金の残高は、500円である。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 不渡手形 | 800 | 受取手形 | 800 |
2 | 不渡手形 | 900 | 現金 | 900 |
3 | 現金 | 800 | 不渡手形 | 800 |
4 | 貸倒引当金 | 500 | 不渡手形 | 800 |
手形の更改問題
次の取引について、仕訳しなさい。
- A商店は、以前、B商店に振り出していた支払手形800円について、資金不足のため、手形所持人B商店の了解を得て、手形の更改を行った。この際、支払期日延長に伴う利息100円を現金で支払った。
- 問1の取引について、B商店の仕訳をしなさい。
- A商店は、以前、B商店に振り出していた支払手形800円について、資金不足のため、手形所持人B商店の了解を得て、手形の更改を行った。なお、支払期日延長に伴う利息100円を新手形に含めて処理をした。
- 問3の取引について、B商店の仕訳をしなさい。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 支払手形 | 800 | 支払手形 | 800 |
2 | 受取手形 | 800 | 受取手形 | 800 |
3 | 支払手形 | 800 | 支払手形 | 900 |
4 | 受取手形 | 900 | 受取手形 | 800 |
電子記録債権債務問題
次の取引について、仕訳しなさい。
- A商店は、B商店に対する買掛金800円の支払いを電子債権記録機関で行うこととし、取引銀行を通じて債務の発生記録を行った。また、B商店は取引銀行よりその通知を受けた。A商店の仕訳をしなさい。
- 問1の取引について、B商店の仕訳をしなさい。
- A商店は、B商店に対する買掛金800円の支払いのために、取引銀行を通じて電子記録債権(C商店に対するもの)の譲渡記録を行った。
- 問3の取引について、B商店の仕訳をしなさい。
- A商店は、保有する電子記録債権800円を譲渡記録により譲渡し、720円が当座預金口座へ振り込まれた。
- A商店が保有する電子記録債権(B商店に対するもの)800円の支払期日が到来し、当座預金口座に振り込まれた。
- 問6の取引について、B商店の仕訳をしなさい。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 買掛金 | 800 | 電子記録債務 | 800 |
2 | 電子記録債権 | 800 | 売掛金 | 800 |
3 | 買掛金 | 800 | 電子記録債権 | 800 |
4 | 電子記録債権 | 800 | 売掛金 | 800 |
5 | 当座預金 | 720 | 電子記録債権 | 800 |
6 | 当座預金 | 800 | 電子記録債権 | 800 |
7 | 電子記録債務 | 800 | 当座預金 | 800 |
手形・電子記録債権債務問題【テスト編】
次の取引について、仕訳しなさい。
- A商店は、前期にB商店から受け取った約束手形(B商店振出)800円が不渡りとなり、償還請求の諸費用100円とともに、B商店に請求を行った。償還請求の諸費用は現金で支払った。
- A商店は、問1の約束手形について、300円を現金で回収し、残額を貸倒れ処理した。なお、貸倒引当金の残高は400円である。
- 以前、A商店に裏書譲渡していた約束手形(B商店振出)800円について不渡りとなり、A商店から償還請求の諸費用100円とともに請求を受け、現金で支払った。
- 以前、割り引いた約束手形800円が不渡りとなり、取引銀行から償還請求を受け、手形代金と法定利息150円を当座預金口座から支払った。
- 保有している電子記録債権800円を銀行で割り引き、割引料100円が差し引かれた残額が当座預金口座に振り込まれた。
- A商店は、B商店に金銭消費貸借契約により現金800円を貸し付け、取引銀行を通じて電子記録債権の発生記録を行った。
【解答】