連結会計の要点を押さえた後は、徹底的に連結会計の問題を解きましょう。
日商簿記2級に合格するためには、数多くの問題を解くことが重要です。
連結会計問題
次の取引について仕訳しなさい。
- A社は、B社が発行する株式の80%を400円で取得して、実質的に支配した。このときのB社の資本金は400円、利益剰余金は100円であった。この場合の連結修正仕訳は?
- A社は、B社が発行する株式の80%を500円で取得して、実質的に支配した。このときのB社の資本金は400円、利益剰余金は100円であった。この場合の連結修正仕訳は?
- 上記2.の「のれん」について、償却期間20年で償却を行なったときの仕訳は?
- 当期の子会社の当期純利益は1,000円であった。なお、親会社は、前期に、子会社の発行済株式総数の70%を取得している。この場合の連結修正仕訳は?
- 子会社は、当期に、配当金1,000円を現金で支払った。なお、親会社は、前期に、子会社の発行済株式総数の70%を取得している。この場合、連結修正仕訳は?
- 親会社が、子会社に対して、商品500円を掛けで売り上げたとします。この場合、連結修正仕訳は?
- 上記6.の売掛金に対して、親会社が、10%の貸倒引当金を設定していたとします。この場合、連結修正仕訳は?
- 親会社A社が仕入先から商品2,000円を購入したとします。その後、親会社は、原価に20%の利益をつけて、その商品を2,400円で子会社B社に販売したとします。その後、子会社は、その商品を販売することなく、期末を迎えたとします。この場合、連結修正仕訳は?
- 親会社が帳簿価額3万円の土地を子会社に5万円で売却したとします。そして、子会社は、期末において、この土地を外部に売却することなく保有していたとします。この場合、連結修正仕訳は?
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 資本金 | 400 | B社株式 | 400 100 |
2 | 資本金 | 400 | B社株式 | 500 |
3 | のれん償却 | 5 | のれん | 5 |
4 | 非支配株主に帰属する当期純損益 | 300 | 非支配株主持分当期変動額 | 300 |
5 | 受取配当金 | 700 | 剰余金の配当 | 1,000 |
6 | 売上高 | 500 | 売上原価 | 500 |
7 | 貸倒引当金 | 50 | 貸倒引当金繰入 | 50 |
8 | 売上原価 | 400 | 商品 | 400 |
9 | 固定資産売却益 | 20,000 | 土地 | 20,000 |