試験範囲である全論点を押さえた後は、徹底的に総合問題(繰越試算表等作成編)を解きましょう。
日商簿記2級に合格するためには、数多くの問題を解くことが重要です。
繰越試算表等作成問題
解答用紙はこちらからどうぞ
次の決算整理前残高試算表、決算整理事項にもとづき、損益勘定の記入、繰越利益剰余金勘定の記入、繰越試算表を作成しなさい。会計期間は、×3年4月1日から×4年3月31日である。
【決算整理事項等】
- 決算日における現金の実際有高は、28,000円であった。帳簿上の現金は、29,000円である。
- 売掛金の期末残高に対して2%の貸倒引当金を差額補充法により設定する。
- 商品の期末棚卸は、次のとおりである。
帳簿棚卸数量50個 原価@50円
実地棚卸数量30個 正味売却価額@40円
棚卸減耗損は、売上原価に算入せず、商品評価損は、売上原価に算入する。売上原価は、仕入の行で計算する。 - 建物:定額法 耐用年数20年 残存価額0円。
- 支払家賃の未払分300円がある。
- 税引前当期純利益の40%を法人税、住民税及び事業税に計上する。
繰越試算表等問題解答
決算整理仕訳等は以下のとおりです。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 雑損 | 1,000 | 現金 | 1,000 |
2 | 貸倒引当金繰入 | 1,000 | 貸倒引当金 | 1,000 |
3 | 仕入 | 6,000 | 繰越商品 商品評価損 | 6,000 300 |
4 | 減価償却費 | 10,000 | 減価償却累計額 | 10,000 |
5 | 支払家賃 | 300 | 未払家賃 | 300 |
6 | 法人税等 | 21,160 | 未払法人税等 | 21,160 |
- 問2:貸倒引当金
60,000円×2%-200円 - 問3:棚卸減耗損と商品評価損
(50個-30個)×50円=棚卸減耗損
(50円-40円)×30個=商品評価損 - 問4:減価償却
200,000円÷20年 - 問6:法人税等
52,900円×40%