有価証券の要点を押さえた後は、徹底的に有価証券の問題を解きましょう。
日商簿記2級に合格するためには、数多くの問題を解くことが重要です。
有価証券問題【項目別】
売買目的有価証券問題
次の取引について仕訳しなさい。
- 売買目的でA社の株式10株を1株あたり300円で購入し、手数料200円とともに月末に支払うこととした。
- 当期に売買目的で取得したA社株式1,000株(内訳:@50円800株、@100円200株)のうち、400株を1株あたり150円で売却し、代金は、月末に受け取ることとした。平均原価法によって株式の記帳をしている。
- 決算時に、売買目的で保有するA社株式(帳簿価額800円)の時価は、900円であった。
- 問3の株式について、翌期首の仕訳をしなさい。(洗替法)
- 問3の株式について、翌期首の仕訳をしなさい。(切放法)
- 決算において、当期に売買目的で取得した社債(券面額10万円、額面100円につき98円で取得)の時価は、額面100円につき95円であった。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 売買目的有価証券 | 3,200 | 未払金 | 3,200 |
2 | 未収入金 | 60,000 | 売買目的有価証券 | 24,000 |
3 | 売買目的有価証券 | 100 | 有価証券評価益 | 100 |
4 | 有価証券評価益 | 100 | 売買目的有価証券 | 100 |
5 | 仕訳不要 | |||
6 | 有価証券評価損 | 3,000 | 売買目的有価証券 | 3,000 |
子会社・関連会社株式問題
次の取引について仕訳しなさい。
- A社(発行済株式総数200株)の株式120株を1株につき30円で取得し、代金は、現金で支払った。
- 決算において、問1の株式の時価は3,800円であった。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 子会社株式 | 3,600 | 現金 | 3,600 |
2 | 仕訳不要 |
満期保有目的債券問題
次の取引について仕訳しなさい。
- ×1年10月1日に満期日(×5年9月31日)まで保有する目的で社債(額面金額100,000円)を額面100円につき96円で購入し、代金は現金で支払った。額面金額と取得価額との差額の性格が金利の調整と認められ、決算は、年1回・3月末日である。
- ×2年3月31日、決算において、問1の社債について償却原価法(定額法)を適用する。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 満期保有目的債券 | 96,000 | 現金 | 96,000 |
2 | 満期保有目的債券 | 500 | 有価証券利息 | 500 |
その他有価証券問題
次の取引について仕訳しなさい。
- A社株式(その他有価証券)30株を1株につき20円で取得し、代金は現金で支払った。
- 決算において、問1のA社株式の時価が500円であった。全部純資産直入法を適用している。
- 問2の株式について、翌期首の仕訳をしなさい。(洗替法)
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | その他有価証券 | 600 | 現金 | 600 |
2 | その他有価証券評価差額金 | 100 | その他有価証券 | 100 |
3 | その他有価証券 | 100 | その他有価証券評価差額金 | 100 |
端数利息問題
次の取引について仕訳しなさい。
- ×2年7月20日に、A社は、売買目的で所有しているC社社債(額面総額:10万円、購入価額:額面100円につき98円、年利率:7.3%、利払日:5月末日と11月末日の年2回)を額面100円につき97円でB社に売却し、端数利息とともに月末に受け取ることとした。A社の仕訳をしなさい。
- 問1の取引につて、B社の仕訳をしなさい。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 未収入金 | 98,000 | 売買目的有価証券 | 98,000 |
2 | 売買目的有価証券 | 97,000 | 未払金 | 98,000 |
有価証券問題【テスト版】
次の資料にもとづいて、決算整理仕訳をしなさい。
分類 | 取得原価 | 時価 | 備考 |
売買目的有価証券 | 5,000円 | 4,800円 | |
満期保有目的債券 | 8,000円 | ・額面金額は10,000円 | |
子会社株式 | 2,500円 | 2,800円 | |
その他有価証券 | 6,000円 | 800円 | 全部資本直入法を適用 |
【解答】
※有価証券利息:(10,000円-8,000円)×6ヵ月÷48ヵ月=250円