決算整理仕訳の要点を押さえた後は、徹底的に決算整理仕訳の問題を解きましょう。
日商簿記3級に合格するためには、数多くの問題を解くことが重要です。
現金過不足
【問題】
次の取引について仕訳しなさい。
【使用する勘定科目:雑益、雑損、現金過不足】
- 決算において、現金過不足(借方)が300円あるが、原因が不明であった。
- 決算において、現金過不足(貸方)が300円あるが、原因が不明であった。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 雑損 | 300 | 現金過不足 | 300 |
2 | 現金過不足 | 300 | 雑益 | 300 |
消耗品
【問題】
次の取引について仕訳しなさい。
【使用する勘定科目:現金、消耗品、消耗品費】
- 5本の鉛筆300円を購入し、代金を現金で支払った。なお、消耗品費勘定で処理しなさい。
- 決算において、問1の消耗品の未消費高が120円であった。
- 5本の鉛筆300円を購入し、代金を現金で支払った。なお、消耗品勘定で処理しなさい。
- 決算において、問3の消耗品の未消費高が60円であった。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 消耗品費 | 300 | 現金 | 300 |
2 | 消耗品 | 120 | 消耗品費 | 120 |
3 | 消耗品 | 300 | 現金 | 300 |
4 | 消耗品費 | 240 | 消耗品 | 240 |
売上原価の算定
【問題】
次の取引について決算整理仕訳をしなさい。問1は、仕入勘定、問2は、売上原価勘定で売上原価を算定する。
【使用する勘定科目:繰越商品、仕入、売上原価】
- 期首商品棚卸高が200円、期末商品棚卸高が300円である。
- 期首商品棚卸高が400円、当期仕入高が800円、期末商品棚卸高が200円である。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 仕入 | 200 | 繰越商品 | 200 300 |
2 | 売上原価 | 400 | 繰越商品 | 400 |
固定資産の減価償却
【問題】
次の取引について決算整理仕訳をしなさい。問1は直接法、問2は間接法とする。
【使用する勘定科目:現金、備品、減価償却累計額、固定資産売却益、減価償却費、固定資産売却損】
- 決算において、当期首に購入し、使用した備品(取得原価50万円、残存価額が取得原価の10%、耐用年数5年、定額法)について、減価償却を行う。
- 決算において、当期首に購入し、使用した備品(取得原価50万円、残存価額0円、耐用年数5年、定額法)について、減価償却を行う。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 減価償却費 | 90,000 | 備品 | 90,000 |
2 | 減価償却費 | 100,000 | 減価償却累計額 | 100,000 |
貸倒引当金
【問題】
次の取引について決算整理仕訳をしなさい。
【使用する勘定科目:現金、売掛金、貸倒引当金、償却債権取立益、貸倒損失、貸倒引当金繰入】
- 決算において、売掛金の期末残高2,000円について5%の貸倒引当金を設定する。貸倒引当金の期末残高は0円。
- 決算において、売掛金の期末残高2,000円について5%の貸倒引当金を設定する。貸倒引当金の期末残高は30円。
- 前期に計上した売掛金500円が貸倒れとなった。貸倒引当金の残高は700円。
- 前期に計上した売掛金500円が貸倒れとなった。貸倒引当金の残高は300円。
- 当期に計上した売掛金500円が貸倒れとなった。
- 前期に貸倒れとして処理した売掛金500円を現金で回収した。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 貸倒引当金繰入 | 100 | 貸倒引当金 | 100 |
2 | 貸倒引当金繰入 | 70 | 貸倒引当金 | 70 |
3 | 貸倒引当金 | 500 | 売掛金 | 500 |
4 | 貸倒引当金 | 300 | 売掛金 | 500 |
5 | 貸倒損失 | 500 | 売掛金 | 500 |
6 | 現金 | 500 | 償却債権取立益 | 500 |
※問1:2,000円×5%=100円
※問2:2,000円×5%-30円=70円
費用収益の繰延べ・見越し
【問題】
次の取引について決算整理仕訳をしなさい。決算日は、12月31日である。
【使用する勘定科目:前払保険料、未収利息、前受家賃、未払保険料、未払利息、受取家賃、受取利息、支払保険料、支払利息】
- 支払保険料1,000円は、10月1日に向こう1年分を前払いしている。
- 翌期首において、問1の再振替仕訳をしなさい。
- 受取家賃700円は、4月1日に向こう1年分の家賃である。
- 翌期首において、問3の再振替仕訳をしなさい。
- 当期の3月1日に、借入期間1年、年利率4%で現金600円を借りた。利息は、1年後に元本返済と同時に支払う。
- 翌期首において、問5の再振替仕訳をしなさい。
- 決算において、当期分の受取利息300円を見越計上する。
- 翌期首において、問7の再振替仕訳をしなさい。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 前払保険料 | 750 | 支払保険料 | 750 |
2 | 支払保険料 | 750 | 前払保険料 | 750 |
3 | 受取家賃 | 175 | 前受家賃 | 175 |
4 | 前受家賃 | 175 | 受取家賃 | 175 |
5 | 支払利息 | 20 | 未払利息 | 20 |
6 | 未払利息 | 20 | 支払利息 | 20 |
7 | 未収利息 | 300 | 受取利息 | 300 |
8 | 受取利息 | 300 | 支払利息 | 300 |
※問1:1,000円×9カ月÷12カ月=750円
※問3:700円×3カ月÷12カ月=175円
※問5:600円×4%×10カ月÷12カ月=20円
引出金
【問題】
次の取引について決算整理仕訳をしなさい。
- 決算において、引出金の残高が200円ある。
【解答】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
1 | 資本金 | 200 | 引出金 | 200 |