精算表作成問題【日商簿記3級】

精算表の要点を押さえた後は、徹底的に精算表の問題を解きましょう。

日商簿記3級に合格するためには、数多くの問題を解くことが重要です。

このページに掲載している問題の解答用紙(PDF)はこちらからどうぞ

精算表作成問題解答用紙(簿記3級)

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問題1:精算表作成(1)

次の決算整理事項にもとづいて、精算表を作成しなさい。

【決算整理事項】

  • 期末商品棚卸高は100円であった。なお、売上原価は、「仕入」の行で計算すること。
  • 当期の貸倒引当金繰入額は、100円である。
  • 建物について減価償却費200円を計上する。
  • 支払家賃のうち、40円は前払家賃である。
  • 受取利息のうち、30円は前受利息である。
  • 現金過不足については、原因が判明しなかった。

【解答】

精算表問題1解答

問題2:精算表作成(2)

【問題】

(決算日に判明した事項)

  1. 仮払金については、120円を旅費交通費として支払ったとの報告を受け、残金は現金で受け取った。
  2. 仮受金300円は、売掛金を回収したものであることが判明した。

(決算整理事項)

  1. 期末商品棚卸高は100円である。売上原価は、仕入の行で計算する。
  2. 受取手形及び売掛金の期末残高に対し4%の貸倒れを見積ることにした。なお、差額補充法による。
  3. 支払保険料は、当期の10月1日に向こう1年分を前払いしている。
  4. 受取利息は、当期の7月1日に現金を貸し付けたときに受け取った1年分の利息である。
  5. 備品について定額法により減価償却を行う。残存価額は0円、耐用年数は5年である。
  6. 現金過不足については、原因が判明しなかった。
  7. 借入金のうち600円は、当期の3月1日に、借入期間1年、年利率3%で現金を借り入れたものである。利息は、1年後に元本返済と同時に支払う。
  8. 消耗品の未消費高が120円であった。

【解答】

精算表問題2解答

決算日までに判明した事項の仕訳は、以下のとおりです。

 借方科目金額貸方科目金額
1

旅費交通費
現金

120
330

仮払金450
2仮受金300売掛金300

決算整理事項の仕訳は、以下のとおりです。

 借方科目金額貸方科目金額
1

仕入
繰越商品

150
100

繰越商品
仕入

150
100

2貸倒引当金繰入98貸倒引当金98
3

前払保険料

300

支払保険料

300

4受取利息100前受利息100
5

減価償却費

400

減価償却累計額

400

6雑損150現金過不足150
7

支払利息

15

未払利息

15

8消耗品120消耗品費120

※2:3,200円(1,700+1,800-300)×4%-30円=98円

※3:支払保険料400円は、1年分の費用であり、当期の保険料(3カ月)と次期の保険料(9カ月分)に分ける必要があります。
次期の保険料を前払保険料(資産)として処理します。400円×9カ月÷12カ月=300円

※4:受取利息200円は、1年分の収益であり、当期の利息(6カ月)と次期の利息(6カ月分)に分ける必要があります。
次期の利息を前受利息(負債)として処理します。200円×6カ月÷12カ月=100円

※5:(2,000円-0円)÷5年=400円

※7:利息は、次期に支払うことになりますが、当期の10カ月分を費用として計上する必要があります。600円×3%×10カ月÷12カ月=15円

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