本社工場会計要点整理【日商簿記2級】

本社工場会計の要点をまとめています。日商簿記2級合格のために、このページに掲載している本社工場会計の要点整理を覚えてから問題を解いてください。

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本社工場会計要点

工場に設置した勘定だけで仕訳ができないとき(本社と工場の両方にまたがる取引)

工場側では、「本社」、本社側では、「工場」で処理をする。工場と本社の両方が、仕訳をします。

工場に設置した勘定だけで仕訳ができるとき(工場内部取引等)

工場のみが、仕訳をします。

工場に設置した勘定を使わないで、仕訳をするとき(本社と外部との取引)

本社のみが、仕訳をします。

要点練習問題

工場会計を独立させているとき、次の勘定科目で、本社と工場に分けて、取引の仕訳をしなさい。

本社の勘定科目:現金、売掛金、買掛金、未払賃金、減価償却累計額、製品、工場

工場の勘定科目:材料、賃金、製造間接費、仕掛品、本社

  1. 本社は、材料100円を掛けで購入し、工場に送った。
  2. 材料(直接材料200円、間接材料100円)を出庫した。
  3. 製造間接費200円を予定配賦した。
  4. 直接賃金200円、間接賃金100円を消費し、その合計額を未払賃金に計上した。
  5. 工場の当月の製造用機械減価償却費300円を計上した。
  6. 直接工に対して、給与100円を支給した。
  7. 当月の完成品(完成品原価は、800円)を本社の製品倉庫に納入した。
  8. 売掛金300円を現金で回収した。
  9. 工場から本社に製品300円を送ったが、本社に未達であった。

【解答】

  借方科目金額貸方科目金額
1本社

工場

100

買掛金

100
工場

材料

100

本社

100

2本社

仕訳不要

工場

仕掛品
製造間接費

200
100

材料

300

3本社

仕訳不要

工場

仕掛品

200

製造間接費

200

4本社

工場

300

未払賃金

300
工場

仕掛品
製造間接費

200
100

本社

300

5本社

工場

300

減価償却累計額

300
工場

製造間接費

300

本社

300

6本社

工場

100

現金

100
工場

賃金

100

本社

100

7本社

製品

800

工場

800
工場

本社

800

仕掛品

800

8本社

現金

300

売掛金

300
工場

仕訳不要

9本社

製品

300

工場

300
工場

仕訳不要

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