【日商簿記2級】労務費の種類と支払賃金~工業簿記ポイント解説

スポンサーリンク

直接工と間接工:賃金

製品の製造活動に携わる従業員である工員に支払われる給与のことを賃金といいます。

工員は、「直接工間接工にわけることができます。

直接工:製品の組立や加工など製品製造に直接的に携わる工員のことです。

間接工製品の組立や加工以外の修繕や運搬など製品製造に直接的に携わらない工員のことです。

賃金以外

給料工場の監督者や事務員など製品製造に携わらない従業員に支払われる給与のことです。
雑給臨時工やパートに支払われる給与のことです。
従業員賞与手当従業員に支給される賞与、手当のことです。
退職給付費用将来の退職金支払いに備えて設定されることになる退職給付引当金繰入額のことです。
法定福利費社会保険料のうち、会社が負担することになる部分のことです。

支払賃金の計算

賃金支払高=基本給+加給金

加給金とは、製品製造の作業をしていたことに生じる時間外手当などの手当のことです。

基本給については、時間給制と出来高給制があります。

時間給制の場合:支払賃率×実際就業時間=基本給

※実際に就業していた時間に応じて、支払額が決定されることになります。

出来高給制の場合:支払賃率×実際出来高=基本給

※製品の出来高数量に応じて、支払額が決定されることになります。

~賃金や給料の支払時の処理~

仕訳については、

(借方)賃金××/預り金 ××(貸方)
          現金など××

例えば、

「当月の賃金1,000円から、所得税の源泉徴収分100円、社会保険料80円を差し引いた残額を現金で支払った。とします。

この場合、仕訳は、以下のとおりとなります。

(借方)賃金1,000/預り金180(貸方)
          現 金840

※預り金については、所得税預り金・社会保険料預り金などの勘定科目を使う場合もあります。

≫≫≫工業簿記ポイント解説の目次ページ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    スポンサーリンク